意外な展開をはらむ山際淳司のゴルフ小説

意外な展開をはらむ山際淳司のゴルフ小説

意外な展開をはらむ山際淳司のゴルフ小説

「江夏の21球」で鮮烈なデビューを飾ったノンフィクション作家の山際淳司さんも、ゴルフに魅了された1人です。

「スローカーブを、もう一球」など、ドキュメンタリーとして秀逸な作品を残した山際さんですが、ゴルフに関してはエッセイではなく小説を残しました。

タイトルは「ミスター・ダブルボギーに神のお恵みを」と「ゴルファーは眠れない」で、どちらも短編が収められています。

もし、山際さんのクールなドキュメンタリーしか読んでいなかった人が、この小説を読むと嬉しい勘違いがあるかもしれません。

というのも、これらの著書に収められている短編にはユーモア溢れる作品があるからです。

たとえば「ゴルファーは眠れない」に収められている「ゴルフ島奇譚」。

ゴルフ三昧の男がある日、天啓を聞きます。

1年間、ゴルフを止めれば素晴らしい幸福が訪れる、と。

男はそれまでのゴルフ漬け生活を一新し、ゴルフを止めるのだけれど、禁断症状が彼を蝕み始めると、身の回りからゴルフのない場所へと旅を始めます。

そして行き着いたところは地図にもない謎に包まれた場所。

小説なのでネタばらしはできませんが、語り部による物語の進行は怪談のようでありながら、随所にゴルフ中毒患者を嗤うシーンが盛り込まれており、ゴルファーならずともお腹を抱えて笑うこと必至です。

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