山際淳司が見せたゴルフ小説の可能性

山際淳司が見せたゴルフ小説の可能性

山際淳司が見せたゴルフ小説の可能性

NHKのニュース解説でクールな表情を見せていたノンフィクション作家の山際淳司さん。

ドキュメンタリーの時は対象者と一定の距離を保って深く真相を探り、乾いた文体でノンフィクションの新しい境地を切り開きましたが、ゴルフ小説となると、明らかに楽しみ、時には悪ノリではないか、とすら思う作品を残しています。

著書「ゴルファーは眠れない」に収められた「サンドグリーンへ、ようこそ」などはその典型でしょう。

まず、小説の書き出し。

パパは女子プロゴルファーだった。

しかも1人称の主人公は可愛い女言葉を使う元槍投げ選手の男性というのだから、柔軟な思考を持っていないとついていけないくらいの内容です。

ノンフィクションのアメリカンタッチ的な文体やセンスではなく、まるっきり日本人のベタな、下品ギリギリのギャグオンパレードで抱腹絶倒なストーリーは、本当の山際さんが書いたの?と疑いたくなるくらい。

この著書には「北の旅人」のように渋い短編もあるのだけれど、ご本人がギャグ満載を好んだのか、「ミスター・ダブルボギーに神のお恵みを」に至っては、全編、抱腹絶倒ストーリーが連なっています。

もし、山際さんがご存命だったら、読むゴルフにどれほどの可能性を持たせてくれたのか計り知れないものがあります。

早逝が悔やまれてなりません。

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