そんなものはゴルフではないと海老沢泰久は言った

そんなものはゴルフではないと海老沢泰久は言った

そんなものはゴルフではないと海老沢泰久は言った

ノンフィクションから小説まで幅広く手がけた直木賞作家、海老沢泰久さんもゴルフの好きな作家の1人でした。

「ぼくの好きなゴルフ」は海老沢さんが週刊朝日に連載したエッセイを1冊の本にまとめたもので、連載に際してあとがきでこんなことを言っています。

(週刊朝日編集部の)春山さんと会うのは初めてだったが、彼はぼくの家にくると、三年前にゴルフをはじめたばかりだが、ゴルフの魅力にとりつかれ、いまはもうゴルフなしには生きられないということを僕に語った。

その口ぶりは愉快で、この人となら仕事ができそうだと思った。

一緒に遊べると思ったからだ、と。

やはりゴルフを書く仕事、少なくともゴルフの魅力に関する共通の価値観がなければ連載はけっして面白いものには成り得ぬという海老沢さんの確信がよく表れています。

果たして、この著書は海老沢さんの実践ゴルフが元になっており、週刊朝日という一般誌でありながら、スイングがどーの、スコアがあーだの、一般ゴルファーになりきって悩んでいる素の海老沢さんがいて、読者としては共感を覚えるところでしょう。

その反面、週刊朝日の読者が経験する接待ゴルフや日本特有のローカルルールである6インチプレースに対して厳しい指摘をしている章もあります。

その章の最後に記された一文がこれ。

かくしてわれわれはどこのゴルフ場へ行っても、次のようなキャディの言葉を聞くことになる。

「6インチオーケイですから動かしてください」

誰が動かすものか。

そんなゴルフはゴルフでないのである、と。

まったく、同感です。

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